自宅待機が長引くニューヨークですが、この状況の中でも、
地球は何事もなかったように、
迷うことなく季節を巡っています。
人が動きをやめていることで、
青空は輝きを取り戻し、
夜空はすんで、マンハッタンにいながら、静かな夜です。
この時間のおかげで、国連の周りを散歩して、
いつもなら人のざわめきでかき消されていた鳥のさえずりや、
木々の成長をゆっくりと楽しませていただいています。
フェリーの近くに広場があるので、
私のもっぱらの散歩ルートです。
自宅にいる時間と対比するように、
この場所では距離を保ちつつ、多くの人が散歩したり、運動しています。
抜けるような空の広さを楽しめるマンハッタンは、
郊外にいるような落ち着きを持っています。
自分の内観の時間が多いから、
私にとってのマンハッタンは静かです。
ニュースでは、ニューヨークはコロナウィルスの感染者数も重篤患者数も多く
不安にかられる内容が続いています。
日々マスクをつけて歩く人が増えました。
政府もマスクをつけた方が安全だからといって推奨していますし、
できるだけ家にいるように推奨しています。
私もそれは私ができることとして続けていますが、
散歩をしていると、こんなに空気が綺麗なことはなかったと
思うくらいに澄んでいるので、マスクはいつも用意してはいますが、
適切な距離(ソーシャルディスタンス)を安心して保てる人の量なので、
結局使用せずに散歩の時間はすんでいます。
私の日々直接目にする光景は、慌ただしくもなく、
人や車がいなくて、あまりに落ち着いているので、
皆が静かにするよう休息をいただいているようです。
色々な人が、色々な考えをシフトしていることは、確かに感じられます。
この自宅待機が終わったら、様変わりすることが
たくさんあると思います。
でもそれは今ではないので、
淡々とこの日々を内観し、おちついて
毎日できることを感謝して享受する日々です。
自宅にいる間が長いので、
手作りしているソイキャンドルのストックが終わってしまい、
先週末はソイキャンドル工房となりました。
ソイキャンドルの炎は、燃焼効率も良いので、
長く楽しめるし、安全で、温度も低いからオレンジの炎です。
キャンドルの炎を見ていると、心があたたかく、落ち着くようで、
この頃、毎晩手放せないアイテムになっています。
太陽の、光を見つめます。
炎の中の、光を見つめます。
私に与えられた状況は、
心が落ち着いていると、
ゆだねていると、
以前も、今も、実は変わりはなかったのだと、
深く気づくことになるのでしょう。
ブレずに心と魂と身体を置くこと。
今はそれを楽しみ、励み、
一人でも多くの人が、報道やネットで受ける
自分の目でみていない情報にぶれることなく
落ち着いていられるか。
私たちには、そのチャンスが用意されました。
多くの人の意識の中に、
この概念が戻ってきて、
実は自分の中にあること、
私は何も知らなかったと、
知らされる日々。
今まで情報を受け身で捉えていた自己が
自分の内観で、自分自身をみつめる。
わたしには、
その今が
たっぷり与えられているようです。
不安の橋を渡らずに、
落ち着いた道を歩いていくことを
毎日
毎日
今は
続ける日々です。